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できれば月記

徒然なるままに垂れ流します。

   

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小ネタ五連発

2005/1/6にアップ。
以下、当時書いたコメントです。

携帯でポチポチ打ってパソに送っていたもの。
ふくらませて、小説に仕上げるはずでした。
こうして、未完のネタばかりが漏れていく。
全部『聖皇国~』のネタです。

■シキとジーンは同い年

「よ。レンガ、シキ。新年おめでとう」
「おめでとう、コル兄様」
「おめでとうございます」
「今年もよろしくー」
「うん。よろしく」
「宜しくお願い致します」

「シキってさ、今年で二十五才だよな?」
「はい。それがなにか?」
「いや、四捨五入したら三十路突入だな! と、思って」
「――そうですね……」
「兄様」
「ん?」
「同じ事、ジーン兄様にも言ってみて」
「すんませんごめんなさい頼むから兄貴には言わないで下さい」

――――

多分、ジーンは言われても反応薄いと思う。
むしろ、さっさと四十くらいになった方が、年若いからとなめられなくて良いとか言う。
ていうか、男は二十代後半入ってから(むしろ三十路過ぎてからか)ですよ!!

 
■逸る心

 貴方に会えないまま、一年が過ぎた。

 貴方に、苦しいことや辛いことが無い年であるように。
 貴方に、嬉しいことや幸せなことが多い年であるように。

 私自身のことなどよりも。
 強く。
 深く。
 想うから。
 だから。

 早く。
 早く。
 貴方に。

「会いたいな……」

 

■追憶の彼方に

 唯、振り返りたくないだけだった。
 でも、忘れたくはなかった。

 今よりもっと昔には当たり前のように持っていて、その存在に気付く事もなく、それ故に何よりもその不確かさを恐れていた。

 君に話す言葉は、この澱んで倦んだ奥底に微かに残った綺麗なモノを必死にかき集めて依ったもので。

 傷付けないよう。
 怯えさせないよう。
 ただ、それだけを思って。

(お前は誰だ)

 まるで別人のような思考に、鼻で笑う。

 

■無題

 必死で目を逸らす、あの子が可哀相だ。
 私に、とても似てしまっている。
 大切なものなど必要ないと言いながら、守るものを多く抱えている。
 いつか、身動きが取れなくなってしまうのではないかと。
 そう思えてならない。

 

■天上にあって

 祈るから。
 願うから。

 貴方の幸せを。

 ふと見上げた空に、遠くかかる虹を見たら。
 きっと、きっと、思い出して。

 七色の橋の上で。
 貴方をずっと想っているから。

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